新年度も近いということで企画「Mac廃人が語るMac入門」第1回

(※注意:タイトルの通り、「Mac廃人」がMacについて語るコーナーです。実用的な部分以外はネタも混ざってます)


新年度ということで、新入生の皆様は「新しいパソコン欲しいなぁ、どれにしよう」と期待に胸を膨らませていることと思います。しかし世間にはダークサイドの誘惑が満ちあふれていて、自分の周りにはおすすめセットと称しオーバースペックなパソコンに使わないソフトをバンドルしてつかまされ、気づいたら何だこのOS重いぞ…V○staか!ということがしばしばあったようで。そこでダークサイドに堕ちる前にMacをはじめよう!というわけで今回の企画です。(←

何でMacなのさ

自分が新しくパソコン買うであろう人にMacを勧めてる理由は(もちろんMacユーザー増やすためでもあるんですが)主に2点+1点。今となっては+になってしまった部分は「Windows Vistaが残念すぎた」。Windows 7はまだ評価できるほどに触ってませんが、Windows Vistaの残念さときたら、ダウングレード用のXPを求める人が多かったことから明らかでしょう。とにかくスペックを要求する。メモリが少ないと重い。でだいたい市販されてる安いパソコンはギリギリのメモリで動かしている。そんなわけで、残念なVista使うよりはMacのほうがいいでしょう、ということでMacを勧めてました。まぁだいたいの場合「えーわかんないよー」と返されるんですが。これについては後で。
で今でも通用すること。まず1つ目は「MacBookのコストパフォーマンスが浮いてる」。現在「ネットブック」や「ネットノート」というかなり安価なノートPCが販売されるようになってきていて、安くて4万円台でノートPCが手に入る時代になっています。でもやっぱり性能面で不安要素抱えてるのは確か。おそらく皆さん楽しまれることになるであろう「ニコニコ動画」とか「YouTube」とかをストレスレスに見るにはちょっと不安な性能です。ネットノートといわれるネットブックより1ランク上のものだとちょっとは安心できますが、画像編集とか動画編集とかに手を出したいと思ったときにはちょっと厳しくなります。で、逆に本格的なノートPC手に入れようとすると、だいたいサイズが15.4インチとかのもので持ち運びが困難になる上に、ある程度安心できる性能のものだと10万をあっさり超えてしまう。でもMacBookだったら9万8000円で十分な機能が手に入る。Core 2 Duoの2GHz台が乗っかってる13インチのノートPCで近い価格のもの探してみてください、そんなに見つからないと思います。今の最新のMacBookだと、2年前に自分が買ったMacBook白(約14万8000円)に近いかそれ以上の性能が期待でき、その自分のMacBookではFlashムービーの作成やGIMP/Inkscapeでの画像編集は十分にできます。今は当時より性能のいいグラフィックエンジン積んでるのでかなりグラフィック面では強くなってるといえるでしょう。10インチとかの小さい画面サイズのものがよい、予算が7万以下とかの場合でなければMacBookが圧倒的に強力な選択肢になります。
そして2つ目。「プログラマーフレンドリーな環境」。理系大学生に特に勧めてる理由はこのへん。Mac OS XUNIXなのでサーバーなどによく用いられるLinux系OSと同じようなコマンドが使えます*1MacPortsFinkなどといったパッケージ管理ツールを使えば大学で使ってるサーバーやワークステーションの環境と同じようなソフトが簡単に導入できます。で単にUNIXコマンドが使えるというだけでなく洗練されたGUI(ものすごく噛み砕いていえば画面操作の環境)がそこについてきます。最近はUbuntuなどのLinuxGUIもだいぶ洗練されてきましたがやっぱりMacのほうが積み重ねがあるだけ洗練されてます。どうしてもコマンドでやらなきゃいけないところはコマンドで、それ以外はGUIで十分カバーできる、という意味でプログラミングを始めたいという人に特に勧めてるのはこういう理由があります。UNIXのプログラミング環境をお手軽に構築でき、そして強力なGUIが付いてくる。Windowsだと統合開発環境を手に入れるのにVisual Studioとかを買う必要が出てきますが(最近は無料版もあるっぽいですが…)、MacだったらXcodeという開発ソフトがOSに標準でついてきます。はっきり言って、楽さが違う。
さらに薦める理由としては「今だったらWindowsも動かせちゃうよ!」(理由になってないけどな!)とか「インターフェースの素晴らしさが云々」とかあるんですが感情的な部分とか抜きにしたらだいたいこの2点です。3Dゲームやりたいんでなければ圧倒的にMacです。


あ、思ったより長くなってしまった。次回に自分が使ってるソフトの話します。合宿までに第2回は書かないと、いちおうこれある人向けのMac解説講座も兼ねてるので目的が果たせなくなってしまう(笑)。

*1:正確にはMac OS XBSD系なのでちょっと勝手が違う部分もあるけどほとんど意識しないで済むレベル