文字の本

フーコー・ガイドブック

は講義録の途中で中断。「知への意志」のあたりからよくわからなくなってきた。詳しい人に教えてもらいつつ進めることにしよう…。
フーコーが分析の対象としようとしたものごとと、それの思想史上の意義、構造主義の歴史上の意義というのはなんとなく理解できた。「知の考古学」というのがわりとそれをまとめている気がする。フーコーが分析の対象としようとしたのは時代ごとの「知」、つまり我々が思考をする基盤としているもので、それに権力がどのように関係してくるかを分析しようとする、ということになるのだが…。ここまででも自分で書いてることがだいぶ怪しい。

「知の衰退」からいかに脱出するか?

並行して読み始めた。「日本人はダメになった」という話の本ではあるのだが、他のこの手の本と違うのがその論拠を「こころの問題」ではなく経済界・ビジネス界における日本の地位低下であったり日本の経済的な衰退においているということ。いや「考えなくなった」ということはこころの問題の範疇なのかもしれないが…。

漫画

魔法少女まどか☆マギカ

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

弟がアメリカに旅行に行く際に現地で泊めてもらう友人のルームメイトがわりと日本のアニメとか好きらしいのでなんか渡すもん探してきてと言われて、んじゃあ2011年ベストアニメまっしぐらなまどか☆マギカ安定だろう、ということで漫画3冊。出る前に読ませてもらった。
うーむ、映像のほうがいいなこれは…。要素はしっかり押さえててコミカライズとしてはいいんだけど、元の作品のアニメメディアへの適合性が高すぎてコミカライズだと薄まったように感じてしまうのと、一部の表現への脚色が惜しい。特に自分としてはキュゥべえの顔の表情はつかないことに意味があると思ってるのが。あと言っても詮無いことだけど、一気に読めてしまうことがあの作品特有の緊張感を削いでしまってちょっともったいない。というわけでまどか☆マギカはじめての方はぜひアニメで時間かけて見て1話ごとに間空けて見てもらいたい。


まぁどうせ向こうの人はFansubで見てるんだろうから「Oh! Homura-chan! Homuhomu!」とでも言いながら手元でキャラを愛でてもらいつつ日本語の勉強してもらえればそれはとってもうれしいなって。

あきそら

あきそら 1 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 1 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 2 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 2 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 3 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 3 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 4 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 4 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 5 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 5 (チャンピオンREDコミックス)

あきそら 6完

あきそら 6完

ちょっと前にTwitterで再版なくなりますみたいな話を聞いて葬式鉄みたいでアレですが気になったのでまとめ買い。
まぁ連載雑誌がチャンピオンREDいちごという時点である意味覚悟はしてたんですが、深層のテーマである「愛とモラル」というテーマがどストレートなエロ表現を通して描かれます。えっこれ保存どうしようというレベル。
わりと壮大にエロい前座を経て、最終巻の重さがテーマの重さを物語っています。ぶっちゃけると第5巻・第6巻までは伏線張りつつも壮大な前座といってもいいんじゃないかというくらい。愛とモラルの葛藤がいくつもの形の禁じられた愛を通して描かれて行く内容で、ただ「いけないこと」をやってるだけではない心の描写が光る作品です。そういう意味では生徒会長とショタっ子のカップルの役割がわからないしあれは蛇足なんじゃないかなぁとも思える。
しかし主人公は眼鏡っ娘にもお姉ちゃんにも好かれやがって。だいばくはつしろ(


わりと本筋とは離れるんですが、後半巻のストーリーの「解決」の後の著者あとがきが効きました。その内容と「都条例を受けて再版自粛」みたいな展開考えると、作者の方はほんとに不憫だなぁと思ってしまうくらい。
ただエロいだけでない、表現の意思、しっかり感じられる作品です。そういう意味では耐性のある方にはいいんじゃないかな。


若干ネタバレにはなりそうだけど、読んでて同様のテーマの「ヨスガノソラ」というよりは「ゆびさきミルクティー」のほうにデジャヴ感があった。

ぼくらの

ぼくらの 1 (IKKI COMIX)

ぼくらの 1 (IKKI COMIX)

ぼくらの 2 (IKKI COMIX)

ぼくらの 2 (IKKI COMIX)

ぼくらの 3 (IKKI COMIX)

ぼくらの 3 (IKKI COMIX)

ぼくらの 4 (IKKI COMIX)

ぼくらの 4 (IKKI COMIX)

ぼくらの 5 (IKKI COMIX)

ぼくらの 5 (IKKI COMIX)

ぼくらの 6 (IKKI COMIX)

ぼくらの 6 (IKKI COMIX)

ぼくらの 7 (IKKI COMIX)

ぼくらの 7 (IKKI COMIX)

ぼくらの 8 (IKKI COMIX)

ぼくらの 8 (IKKI COMIX)

ぼくらの 9 (IKKI COMIX)

ぼくらの 9 (IKKI COMIX)

ぼくらの 10 (IKKI COMIX)

ぼくらの 10 (IKKI COMIX)

ぼくらの 11 (IKKI COMIX)

ぼくらの 11 (IKKI COMIX)

こちらはもう周回遅れも周回遅れなんですが全部そろえて読み切ったので今更ながらレビューするよ!


読んでて気づいたんですが、「魔法少女まどか☆マギカ」と世界観設定がパラレルだな、と。

  • ドライでどうしようもない現実
    • ある日、突然日常を破壊する超常的なできごとが起きる
  • それに対するウェットな個人の物語がストーリーの軸
  • キャラクターのレベルでいうと、一つ上のレイヤーから現象を眺めるキャラクターが存在する

そして圧倒的に絶望的な現実に対して起こる個人の物語に私たちは共感する、という共通の構造を持っているとはいえないだろうか。


構造の共通性を踏まえた上でいうと、「ぼくらの」はより生身の人間の物語を題材にした作品である。そういう意味では多くの人が巨大ロボットを操作することになる少年少女たちの境遇をイメージしやすくはなっているのだろう。そして、彼らはより生身の人間なので鹿目まどかほど決定的な世界に対する決定権を持っているわけではない。まどか☆マギカと決定的に読みどころが違うのはそこだろう。下せる決断も、その代償も、我々のイメージできる範囲のものに近い。明らかに超常的な現象が起こっているにも関わらずそれをある種のリアリティとして感じられるのはそのテーマ設定ゆえだろうか。


周囲の評価に違わず自分の中でも非常に点数高い作品。世界のために自分の命を秤にかけるという素材はわりと陳腐化しつつあるけれど、これはその一つの優秀な解答と見ていいんじゃないかと思います。

放課後のカリスマ

放課後のカリスマ 1 (IKKI COMIX)

放課後のカリスマ 1 (IKKI COMIX)

放課後のカリスマ 2 (IKKI COMIX)

放課後のカリスマ 2 (IKKI COMIX)

とりあえず2巻まで。サンプル読んでいいんじゃないかなと思ったので…だけどちょっと様子見かな…

今後の予定

とりあえず「チェーザレ 破壊の創造者」を今出てる分全巻揃える。こちらは1巻の段階での評価はかなり高い。
そういえばこれと「ぼくらの」と同時に買った「論理少女」は切りました。いまいち。